税理士業務のどこにプログラミングを使っているのか。具体的場面を3つ紹介します。

プログラミングを学ぶと単純作業や繰り返しの作業を楽にすることができると言われています。

が、実際にはプログラミングを学ぶことで具体的に「どんな作業が楽になるのか」をイメージしにくい。

だからプログラミングの学習に手を付けられないということもあるかと思います。

そこで今回は実際には自分が税理士業務でプログラミングを使っている場面をいくつか紹介します。

目次

Excelマクロでインターネットバンキングのデータを会計データに加工する。

自分のが税理士業務の中でプログラミングを一番使用している場面がこれ↓

インターネットバンキングのデータから会計ソフトで使用するデータの作成。

です。これに尽きるといってもいいくらいです。

使っているプログラミングの種類はExcelマクロです。

とはいえ、すべての作業をExcelマクロで行うのではなく、Excel関数を使ってできる作業はExcelの関数を使用しています。

そして、関数を使用してもできない作業などについてプログラミング(Excelマクロ)を使って対処しています。

例えば、ユーザーフォームを使って、インターネットバンキングのデータから会計データに必要なデータのみを抽出したり↓



ボタンをクリックするだけで指定したデータに対して追加で新規の仕訳データを追加したり↓


出来上がった会計データをボタンをクリックするだけでCSV形式で指定したフォルダに保存したりなど↓


いくつかの場面でプログラミングを使って処理をしています。

こういった作業は手作業でももちろん可能なのですが、毎月や毎週、毎回同じことを繰り返すと面倒くさいですし、ミスをする可能性がでてきます。

そういった面倒くささやミスをする可能性を失くしたり、減らしたりするためにプログラミングを使っています。

毎回、毎回、単発の取引や新規の取引が行われる事業形態の場合にはプログラミングを使っても効率化できない場合もあります。(自分のスキル不足が原因で効率化できない場合もあります。)

ですが、そうではなく(単発や新規の取引が少なく)、毎月決まった取引先へ商品やサービスを売っていたり、決まった取引先に対して支払いをしているなど、取引がある程度定型化されている事業形態の場合にはプログラミングは威力を発揮します。

最初にデータ加工のルール設定や仕組みづくりをする必要がありますので最初だけ時間がかかりますが、1度仕組みができてしまえば2回目以降はデータの追加などの簡単なメンテナンス作業が中心になりますので、データの加工に関してはさほど時間はかかりません。

freeeやマネーフォワードなどのクラウド会計ソフトを使用する場合には連動したデータから自動で仕訳を作成するためにいくつか登録作業が必要になりますが、その作業のイメージに近いです。

仕組みさえできてしまえば後はこちらのもんです。

一月あたりの取引数が100個~200個くらいのインターネットバンキングのデータであればプログラミングを使えば数分で会計ソフトで使用するデータへ変換が可能になります。

インターネットバンキングのデータ加工以外にも記帳代行の作業を効率化するためにこういったユーザーフォームを作成したりもしています↓


記帳代行を行う際に、レシートなどに消費税が10%の取引(標準税率)と消費税が8%の取引(軽減税率)が混ざっていると会計ソフトに入力する際に面倒なのでExcelで楽に入力できるようにしています。

飲食店業などの記帳代行をする場合で、掛取引ではなく、スーパーや市場などで毎日仕入をする場合にはレシートが大量になりがちなので、そういったケースの記帳代行作業で威力を発揮します。

詳細は過去の記事を確認していただければと思います↓

Excelマクロを使用して請求書のExcelデータを会計データに加工する

顧問先がExcelで作成している請求書などから会計データを作成する際にもプログラミング(Excelマクロ)を使用しています。

具体的にはこんな感じでExcelで請求書のデータを取引先ごとに作成しているケースです↓


エクセルの中身はこんな感じになっているとします↓


こういったExcelデータから会計処理に必要な請求金額(上の画像でいうとC4セルのデータなど)や取引先名、請求日付のデータ等をプログラミングで抽出しています。

もしプログラミングを使用せずに、この作業を手作業でやる場合には、

  • 印刷して目視で確認したり、
  • 1回1回Excelデータを開いて確認したり、
  • 下記のようにプレビュー表示をして確認


しないといけません。これが面倒です。

今回のように確認するデータが3枚程度であれば問題になりませんが、この請求書が50枚、100枚となると確認作業も大変です。

プログラミングを使って必要なデータを引っこ抜けば請求書のデータが50枚であっても100枚あっても数秒~数十秒でデータの抽出が可能です。

目視など人間が作業すると間違うリスクがありますが、プログラミングを使えば見間違いのリスクも減らすことができます。

GAS(GoogleAppsScript)を使用してメールの自動送信・チャットの自動送付・lineの自動送信を行う。

Excelマクロ以外ではGAS(GoogleAppsScript)というプログラミングを使用することでGmailの自動送信や、チャットワークの自動送信、lineのメッセージの自動送信を行っています。

具体的には顧問先などに向けての毎月の資料請求や各種アナウンスに使用しています。

チャットワークの自動送信に関しては過去に記事にしていますのでそちらを参考にしてもらえるといいかと思います。


lineの自動送信に関しても過去に記事にしています↓

まとめ

プログラミングの学習に興味はあるけれども、具体的にそのプログラミングをどう使っていいのかイメージがわかない人に向けて自分が税理士業務の「どこに」プログラミングを使用しているかを具体的に紹介しました。

自分の場合はプログラミングを使用する目的が会計データをいかに楽に作成するか(会計ソフトに入力する手間をどれくらい減らせるか)に重きをおいているため、書き出してみると種類がそんなにないことに気づきましたが。。。。

今回の記事でプログラミングの業務への使いどころのイメージができ、プログラミングの学習に興味を持っていいただければ幸いです。




【本日の近況報告】

amazonの8インチタブレットがセールで3000円値引きになっていたので購入。
使い道はこれから考えます。

【本日の1曲】

tofubeats/PEAK TIME

日本のトラックメーカー、tofubeatsの新しいアルバムからの中毒性がある1曲。

ハウスミュージックはまったく詳しくないのですが、そんな自分でもこの曲はわかりやすくて良いです。ボーカルもあるし聴きやすいですね。

スーパーカーのゆめぎわラストボーイとか好きな人は気に入るんじゃないでしょうか。

10数年前に大沢伸一とハイスタンダードの難波さんが一緒にやった曲で「Our song」って曲があるんですが、この曲を聴いてそれを思い出しました。

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