旧定額法の減価償却は定額法と微妙に償却率が違うので注意が必要。

定額法の償却率を手計算で算定して減価償却費の計算をした際に会計ソフトなどが計算した結果と異なる結果になることがありました。

なぜそうなったのか、その原因を自分へ覚え書きのため記事にしておきます。

目次

定額法の減価償却率は「1」を耐用年数で割れば大体わかる。と思っていた。

定額法の償却率は「1」を耐用年数で割ることで出てきた数字の小数点3位未満を切り上げすると大体の償却率を算定することができると今まで思って(思い込んで)いました。

たとえば5年の定額法の償却率であれば「1」を「5」で割った数字である0.200になる。みたいな感じです。

8年の定額法の償却率であれば「1」を「8」で割った数字である0.125になるみたいな感じです。

こんな感じでざっくり検算をする際には償却率表を毎回確認せずに作業を行なっていました。

ところが今回、上記の計算方法による償却率で減価償却の計算を行った結果と、会計ソフトや国税庁のホームページなどの減価償却計算コーナーを使用して計算した結果が違うことになりました。

なぜズレが生じているのか計算過程を検証してみたところ、旧定額法と定額法ではいくつかの耐用年数の場合には償却率が違うということが判明しました。←今更。

旧定額法と定額法で償却率に違いがでる耐用年数の一覧

国税庁のホームページに記載されている減価償却率表によると、旧定額法と定額法の償却率で違いが出るのは下記の年数のようです。

https://www.nta.go.jp/law/joho-zeikaishaku/shotoku/shinkoku/070412/pdf/3.pdf

  • 3年
  • 6年
  • 7年
  • 9年
  • 11年
  • 12年
  • 13年
  • 14年
  • 15年
  • 16年
  • 17年
  • 18年
  • 19年
  • 27年
  • 37年

なぜこれらの年数だけ償却率に違いがでるのかよくわかっていないのですが、おそらく小数点3位未満の切り捨てや切り上げの関係だと思います。(自信はありません。)

「自分が正しいはず」という思い込みを捨てて基本に戻って確認することが大事

今回この空騒ぎに陥って原因を把握するまでに30分以上かかりました。

最初から償却率表を使用して計算していればこんなことになりませんでした。会計ソフトや国税庁のホームページの計算結果と違う計算結果になっているにも関わらず、「自分が正しいはず」という思い込みが招いた事態ともいえます。

こういった思い込みは自分の視野を狭くしてしまうのでマズイです。本当に気を付けなければいけないと痛感した次第です。

まとめ

旧定額法と定額法の償却率でズレがでる耐用年数について記事にしました。

今回紹介した耐用年数の場合、手計算で償却率を算定すると国税庁のホームページに載っている償却率と微妙にズレがでるので減価償却費の計算結果が合わないという症状が発生します。

ズレがでた場合は国税庁の償却率を確認するようにしましょう。




【本日の近況報告】

花粉症の症状が日に日にひどくなってきています。
市販の薬でごまかしているので早めに病院に行きたいと思います。

【本日の1曲】

The Bravery/Above And Below

当ブログ2回目の登場、the braveryから1曲。アルバムの最後のほうに収録されている哀愁漂うレゲエ調のナンバー。

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