Excelで経費の集計表なんかの資料を作成する際にリストを使うとリストが小さくて見にくいと感じることがあったのでマクロを使ってリストがあるセルが選択されたら画面が拡大するようにしてみました。
エクセルのリストは小さくて見にくい
エクセルでリスト機能を使用して現金出納帳や経費集計表などを作成することがあります。リスト機能を使うと入力の<ゆれ>がなくなるので便利なのですが、
このリストって小さくて見にくかったり、表示されるリスト項目が小さくて選択しにくかったりすることがあります。(当社調べ)
リスト機能ってこんなやつです↓

エクセルの画面全体の表示倍率を調整すればいいのですが、そうするとエクセルのシート全体が見えなくなってしまうことも。
なので、
リストが設定されているセルを選択した時だけ画面が拡大表示され、
リストが設定されていないセルが選択された場合には画面は拡大されない
ようにすると、少しはストレスが少なく入力作業ができるのではないかと思ってマクロを作ってみました。
マクロ記述後のイメージ
今回は<摘要>があるC列のセルが選択されたら画面表示が拡大するようにしてます。マクロ作成後のイメージはこんな感じになります。
↓B列のセルを選択したとき(画面の表示倍率100%のまま)

↓C列のセルを選択したとき(画面の表示倍率が160%になる)

リストが大きくなって見やすくなりました!
D列のセルを選択したとき(画面の表示倍率が100%に戻る)

マクロの記述
具体的な手順は下記になります。
まずはエクセルを起動して、Alt+F11キーを押して下記の画面を表示します。
この画面です。↓

さらにマクロの記述画面で
①Sheet1(Sheet1)をクリック
②の箇所のリストからWorksheetを選択
③の箇所のリストからSelectionChangeを選択
④のマクロを記述する。
と完成です。
こんな感じの記述になります。
Private Sub Worksheet_SelectionChange(ByVal Target As Range)
'■特定のセルが選択されたら画面が拡大するマクロ
If Target.Column = 3 Then
'■3列目のセルが選択されたら画面表示倍率160%になる。
ActiveWindow.Zoom = 160
Else
'■3列目以外のセルが選択されたら画面表示倍率が100%に戻る
ActiveWindow.Zoom = 100
End If
End Sub
拡大させるセルを変更する場合にはこうする
今回はC列のセルが選択された場合に画面表示が160%の倍率で表示されるように設定していますが、例えばD列のセルが選択された場合に画面を拡大したい場合には
<if target.column=3 then>の<3>を<4>に変更するとD列のセルが選択された場合に画面が拡大するようになります。
同様に、B列のセルが選択された場合に画面を拡大したい場合には
<if target.column=3 then>の<3>を<2>に変更するとB列のセルが選択された場合に画面が拡大するようになります。
もっと拡大表示させる場合にはこうする
リストの表示をもっと拡大させたい場合には<activewindow.zoom=160>の数値を160から170や200にするとさらに拡大されますので好みに応じて数値を変えてみるといいでしょう。
まとめ
このマクロを使うとリストを使用して資料を作成する際に見やすくなってリストが選択しやすくなり
ますので、リストの文字が小さくてストレスを感じている方は是非試していただければと思います。
【本日の近況報告】
自宅で使っているノートパソコンにまぁまぁな量の水をこぼす。
現在絶賛乾燥中。無事に動くといいんですが。
【本日の1曲】
The clash/police on my back
オリジナルがThe Equalsというバンドの曲だということを最近知りました。
ずっとクラッシュの曲だと思ってました。
まだまだ勉強不足ですね。